長い時間を掛けてでも、直していくべきこと

以前、わらしべロッカー という作品を書いた時に。

金を得る場の状況をヒントにして、執筆したのですが。

この物語に登場する面々は、噂好きだったり、仕事を嫌ってたり、
喧嘩っ早かったりするんですが、 弱い 登場人物はいない
んです。

主人公は、定年退職までの日数を指折り数えているような
内向的な性質を奥にもった男なのですが。

弱くはないんです。
いらいらしながら、仕事はしているのですが。
自分のやるべきことは真っ当しようとしているんです。

不満を抱えながらも。


わたしの現在のリアルな生活において、
金を得る場の(いわゆる会社)のロッカーで。

左右のロッカーにいる隣の職場の新人がたて続けに
退職したんです。
びっくりしましたね、そのことを知った時には。

着替えの時にあうと世間話をして、
条件は決して悪いところじゃないから、頑張って
みてよ、みたいな話をたまにしていて、そういわれた
新人さんは、『はい頑張ります!』とか、
『段々慣れてきました』とか笑顔で言っていたのに。

ふたりとも、そんな感じだったのに、ある日ロッカーの
鍵が扉の鍵穴に刺さっていて、中をみると、ロッカーは
空でした。

そんなことが左右のロッカーであって。

右側のロッカーに新しい新人がはいり、
なんとその新人も数か月で辞めてしまう、という事態に
なっていました。

(うーん。。。。。一体、なんなんだ。)
と、正直言って思いました。

給与面、福利厚生、結構いいほうなんです。
それでもこんなに辞めていく。

前から感じていたんですが、やっぱり
人が弱くなっているんですよね、基本的に。


すごく、人をキズつけないように会話し、
遠慮して教え、疵をつけないようにそろりそろり
と接する。

そんなことをしないと結局みんな、すぐ辞めていく。
そんなくらいに人が、弱くなっていると思うんです。


これだけ酷い政治、
年配者や利益供与団体にしか配慮しない政治を
やられて、絶望を感じていることも理由でしょう。

生まれてから一度も好景気いうものを経験していない
日本人のいかに多いことか。
失われた30年なんて言われてしまっていて、
実際経済成長率は横ばい、で。

税金がばかみたいにあがっていますから、
実質賃金は減るばかりです。

そんな世の中では、心が折れる、折れやすくなる
のもわかります。

それが原因で、こんなに若い人を 中心に弱い人が
増えているのでしょう。

本当に罪なことをしていると思います、政治家は。


自分で強くなることはもう、なかなか難しい状況だと
思うので、中期計画、長期計画で、人間の強さを
回復する活動をしないといけないと思います。


目先のくだらない政策などにお金と労力を使っている
場合じゃないですよ。
この国の苦手な中期的なビジョン、長期的なビジョンを
示して、人々の活力と力を取り戻さないといけないと
思います。


○○さん(自分のこと)の周りの新人、やたら辞めますね、
って、わたしと同い年くらいのとなりの工場の男に、
笑って言われたんですよね、少し前に。

この男は人のうわさが好きで、ちょくちょく知らなくていい
ようなことを自分にいってきたりするんですが。

知りたくねえよそんなこと、と思いつつ聞いてますが。

でも、弱くはないんです。強いわけじゃないでしょうが、
決して弱くはない。

やつなりの生き残り戦略なのかもしれません、
人のうわさを言いふらす、ということが。


こういうあまり褒められたことじゃないことをしながらも、
バランスをとっていく、ということも、若い人は苦手に
見えます。
若い人でうわさ好きなやつって あんまりいない印象です。


いじめも、
セクハラも、
パワハラも、
あらゆるハラスメントは
なくならない、と思います。

だったら、される側にも多少耐性をつけるような
練習というか、訓練というか、そういうものも
必要なんじゃなかろうか、と最近、強く思います。


空になったロッカーを見るのは、
一緒に仕事はしていない人間だとしても、やっぱり
つらいです。

人々に強さを。

どうしていけばいいのか、わかりませんが。


もうすこしわたしのロッカーの両サイドの新人が
落ち着いて仕事をしてくれるような、状況に、
なってもらいたいです。


なってもらいたいなあ。

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