人間ウオッチ

妖怪ウオッチというアニメが一時期流行りましたよね。
今は下火なのか、実はまだ人気があるのか、全然わからない
ですが。

妖怪ウオッチ、はわたしはしたことがないのですが。

人間ウオッチ。これは実は結構しています(笑)。


最近、出張という名の遠出がなかなかに増えておりまして。
その際、大抵の人は(観光)やら万博がやっていればそれに行ったり、
有名な食べ物屋さんにいってみたりと。
そんな過ごし方をする方が大半なんですが。

わたしは人間ウオッチをします。

この間、下北沢の芝居を観に行ったのですが、早めに
下北沢について、芝居までの数時間、駅前でずっと
人間をウオッチしていました(笑)。

ちょっと、異常、なのかな、と自分でも思うんですが。

観光もしますよ、自分。
することはするんです。

この間の東京出張では、江戸東京たてもの園にいったり
しました。

しかし必ずわたしは 観光をしたとしても、
その後、人間ウオッチを入れます。


その人間の何かを感じたくて見ているのか、
シナリオの着想を得ようとしているのか、
服装と歩き方と、その人間から受ける印象に何らかの規則性
を感じられるのかと考えながら見ているのか、
その地域に感じられる特性はあるのか、
男性、女性 それぞれでどんな違いがあるのか。

そんなことを考えながら見たり、ぼんやりして見たり、
意識を集中して観たり、少し場所を変えて見たり。


どの都市でもほぼ共通していることは、
偏見を恐れずにいうと、
(歩き方が風変りだったり、一般的じゃない人って
いうのは、なんか印象も変。)
ということです。


普通より腰の位置がちょっと低いとか、
膝の使い方が違う(全く曲げない様な歩き方とか)とか、
ワッシャわっしゃと歩くような(伝わらないですよね)
粗っぽい男みたいな歩き方をする女の人とか、
そんな、ちょっと変わった歩き方をしている人は、
大抵見栄えも特殊だったり(変な服装、不潔な服装、
髪型が極端にケアされてないなど)します。

そういう様子を見ると、おそらくそういう人は
会話をしたりしてもちょっと違う感覚なのかも
しれない、なんて思ったりしてしまいます。

実際、これまでの人生で、
一緒に金を得る場で仕事をしたり、または学生時代同じ
学校に居たりしたひとで、歩き方が風変りな人は、
性格も特殊だったり、突拍子もない事をしてみたり
していました。


そんな経験があるものですから、街の人間をウオッチして
そんな人がいるとそういう経験が目の前の情報に補完するのか
(おわ、変な歩き!!)なんて思って、注目したりして
しまいます。

神経質そうだな、この人は・・、
とか。
この人、粗雑そう(笑)、
とか。
いつも本を読んでそうだな、
とか。
色んな印象をその通り過ぎる人間に抱くので、
いつか、その人のところへ行って、
『あなた、本好きでしょ?』なんて声をかけて
みたいのですが、それは、今の世でも未来でも、
間違いなく過去においても、そんなことをしたら、
トラブルの引き金になってしまうことは、
間違いないので、出来ません(笑)。


しかし、外国人の性格っていうのは、
やっぱり読めないですね。
一緒に生活したことがないから、こういう雰囲気の
人はこう、こういう特徴の人はこう、というひな形
がないから、でしょうかね。


そう、考えるとわたしがやっている行為は、
人の印象と過去の記憶の相関関係を上塗りしている
ように見えて、じつは、確証を取っているわけじゃない
ので、ただ単に印象の上書き、またはカテゴライズの
増長をしているだけなのかもしれません。

いまの世では、そういうことも良くないという風潮も
あるやに聞いたことがあるので、おそらくわたしの行為は
世の流れに反するものなのでしょう。


そうだとしても、しかし。わたしは人間ウオッチが好き
なんですよね。
それは人間が好きとか、嫌いとか。
そういう話を飛び越えて。

本能的にしてしまう行為、と言っていいのかもしれないです。


人間を観察して、
何かの刺激を得たいのか。

人間を観察して、
その人間と会話してみたいのか。

最終的な動機はわからないし、ひとつじゃないでしょうけど、
いつか、どこかのタイミングで、自分の印象がその人間の実態と
合っているのか違っているのか。

確かめる、みたいなことをしてみたい(笑)。
そんなことが出来るタイミングがあるのか、かなり不透明だし、
不穏な結果を生むかもしれませんが。

やってみたい。

そんなことを思って全国に足を延ばす、アマチュアシナリオライター
なのです。

いつか横死してしまうかもしれませんね自分は(苦笑)。

死なない程度に、やっていかないといけません。


でも、印象と実相の確認、してみたいなあ(笑)。
してみたい。

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